KIMIのグループ展

KIMIが「KAKERU」と言うテーマのグループ展を行うと言うことで、会いに行った。
彼女の学生時代の同級生5人で開催しているとのことだった。

私が訪れるとは思ってもいないだろうが。(^_^;)

高円寺のとあるギャラリー。日が落ちてから訪ねたが、結構な人が訪れていた。
またまた、ちょっと私などが入りづらいな〜などと戸惑いながらも覗いてみるが、何処にKIMIがいるのか分からん。(^_^;)

入口でどうしたもんかと思ってた所に、他の女性を見送りに来たKIMIが現れた。
予想通り、まさか来るとは思わなかったらしい。(^o^)

喫茶店も兼ねるギャラリーの屋外のテーブルで、落ち着いて、しばらくぶりに色んな話ができた・・・イヤ、私が逆に何だか励まされに行ったようなものかな?(^_^;)

ちなみにKIMIの後ろに見える黄色い物体は私の移動の手段である。
そう言えば、自分の趣味のものを写真におさめようとあまりしてない。以前からは熱が冷めたのかな・・・なんてこの一枚を見て、ちょっと思ったりもする。余談になった。

KIMIは絵と写真を出展していた。


写真は・・・以前こういう所で撮りたい・・・なんてちょっと聞いたような感じのものだった。モノクロで、知人の女性がモデルとなったもの。
なんとなく、夏に撮ったKIMIの姿が思い浮かんだ。

絵も・・・翔ていた・・・駆ていた。


何だか巧く表現できないが、何かこう広い空、空間に身を置く、羽ばたく・・・夢が広がるというか・・・KIMIのイメージの中に何かの広大さがあるのだろうか・・・
実際はおとなしくて、控えめな女の子。だからこそ、たくさんの何かを抱えているのかもしれない・・・そんなことを思いながら、彼女の絵を見ていた。

残念ながらひとりはその日不在であったが、他の3人の女性には会うことができた。彼女たちそれぞれが違う個性を持っており、また、それぞれが創り出す作品は同じテーマにもかかわらず、違う世界がそこにある。
しっとりして、柔らかくて、はかなさを感じるもの・・・
繊細で、緻密で、にぎやかで、鮮やかのもの・・・
力強さの中に、色んな想いが込められているもの・・・




私は絵などは苦手だ。写真とはまた違って、全てを自分が創り出さなければいけない。
感性の豊かさや、イメージの豊富さはもちろんのこと、それを一から自らの手で、生み出さないといけない。
写真には、多少の客観性がある。
いくらイメージを元にした写真だろうと、あくまで被写体を用意して、そして、その被写体は自分が創り出したものではない。
写真はものを「捉える」もの。そう思っている。
そして、私が捉えようとしているのは、一言で言えば女性のもつ「美しさ」に他ならない。改めてそう考えた。

ギャラリーとは、単にそこにある作品を見るのではなく、自らを見つめ直す空間でもあるのだろうか。もしかしたら、みんなそんなことは分かっていると言うことだろうか・・・
基本的に才能も、器用さも、芸術性も持ち合わせていない私にとっては、こういった場というのは相応しくないような気がしていたが・・・ようやくココまで歳を取って、ほんの少しだけ何かを分かってきたのだろうか?
とにかく、色んな才能に圧倒される。
そして、私自身、自らの撮る写真にココまでの自信を持てるだろうか・・・・
多くの人から見て貰い、私の写真に対して、その様な評価を、共感を受けられなければ・・・私の考えなど浅はかな、非現実的な、無謀なものでしかないんだろうな。