ニコンがD70s、D50を発表!

同社ウェブサイトよりも、他の情報サイトの方が先に公開してしまってたけど。(^_^;)
予想通り(?)のスペックであり、D70sはD70のマイナーチェンジ版(ものすごく小変更だが・・・)、D50はD70sに対して多少の簡易化と、大きなのは記録メディアがコンパクト・フラッシュ(CF)ではなくSDカードであること。果たしてこれがデジカメユーザーに対してインパクトを持てるかどうかは今後見守るしかない。
D70sに関しては、
1. ケーブルレリーズが使用可になった。
2. 背面液晶画面が1.8インチから2インチに拡大された。
3. GUIが変更された。
4. AF精度の向上。
5. 内蔵ストロボを高位置に配置しさらに広角対応化。
大まかにはこんな所。
ただし3と4に関してはD70に対して近日中に公開される、ファームアップデータによって実現できるため、残りが必要かどうかってところでしかない。
必要なければ、価格が落ちてるD70を今の内に購入するのも良い手かも。
カメラそのものの性能はEOS Kiss Digital N(市場価格でほぼ同じ)とは比べものにならず、中級機のレベルであるが、如何せん吐き出される画像自体に差が出てしまってる。
ま、今の600万画素に満足できれば全く問題のないところだろうが。(比べるとちょっとねぇ・・・)
D50は、銀塩Uシリーズを彷彿とさせ、
・コマンドダイアルの省略。(マニュアル露出を使用しなけりゃあんまり必要ない)
・シャッター・スピード1/4000秒まで。
・コマ速低下。(2.5コマ/秒)
・小型化。
といった手法は、EOS 20DとKiss Digital Nの関係に似ている。ただし、D50の方は画像処理エンジンを見直してるため、最終出力はもしかしたらD70sよりD50が上という、逆転現象が起こるようだ。シンクロスピードも1/500秒と同スペックだし。
PCとの接続もUSB2で、D70sは未だ1.1(今はこういう言い方しないんだよね)。
せめてこういう部分くらいは70sも実装しないといけないんじゃないかなぁ。というわけで、えらく微妙な関係の2機種なのである。(^_^;)
ま、マニュアル露出でしか撮影しない、また、軽量化、小型化には全く恩恵を感じないどころかマイナス要素と感じる私には、D50もKiss Nも見送りですが。
D50と同時に発売される2つの簡易版ズームレンズは思いっきり、キヤノンと同じスペック。(^_^;) ただし、ニコンの場合はどちらもDXフォーマット専用。デジタル一眼ならどれにでも使用可能。廉価版で、軽いレンズが欲しかった人には良いかもね。

・・・で、結局、微妙にキヤノンとラインナップ的にはズレがあり、D2系の下位機種となるべきD100の後継機がいまだに発表されず。もう3年だよ。3年前は衝撃スペックだったものの、現在ではバッファ問題を中心とした、気軽にバンバン撮ることができないというほぼ唯一の機種となってる。よく考えりゃ、D2Hs、D70sとマイナーチェンジ版を出すのであれば、とっくに・・・そうだな、D70が発売されるくらいにはD100sとでも言うべきものを投入してれば良かったんじゃないの?としか思えない。多分ね。今でもこのバッファ・・・つまり連続撮影枚数、連続撮影間隔などの問題さえなければ、今でもD100って充分使えるんだよね。今のニコンのUIの基礎となったのもD100である。

それにもまして生産台数。D70sが8万台/月。D50が14万台/月。両者合わせると・・・?
本当にこれで売れまくればニコンの先見が余程すごいが、・・・ちょっとなぁ。エントリー機種は既に他社が一通り出してるわけだから、そんなに旨くいくだろうかという疑問がある。まして・・・価格が、それほどアドバンテージを感じるほどの、そう、D70発売時の衝撃は正直全くない。

ああ、それと・・・唯一ニコンだけが守ってきた定価の設定。とうとうオープンプライスになっちゃったねぇ。
これはカメラに限らず、私はオープンプライスというのは明らかにユーザー無視としか思えん。